ひめ日記

一昨日の夜ごはんのとき、唐突に

じょう「てっちゃんいないから　ママかわいそう」

とつぶやいて私を見上げました。

ママ「…ありがとう。でももっとかわいそうなのは　のんのよ。
　　　いつもてっちゃんと一緒だったのに、今はのんのてっちゃんち（実家）にひとりぼっちなの…」
じょう「かわいそう…」

そうね、と言って二人でぎゅっと抱きしめ合いました。
最近じょうくんは去年亡くなった私の父、てっちゃんが気になるようで
お昼寝から起きて私に抱っこされながら

「てっちゃん　おきてる」

と、父の遺影をじっと見つめたりします。

一昨日の深夜、私は思い悩んで父の遺影の前に立ち、
心の中で話し掛けました。
‘私はこれから、どんなふうに生きていったらいいでしょうか’

たった一度の人生だからと　試みてみたい職業をいくつか思いつくけれど
双子を子育て中の今は何か始めたくても英語を勉強するくらいで他は何も出来ず、
何年後になれば始められるのか、その間　誰が双子をみてくれるのかなど思い悩むと
結論はいつまで経っても出てこない。。。
何ヶ月悩んでも出てきません。

じっと遺影を見つめていたら　突然父の声が頭の中に響きました。

‘２人の息子を立派に育てることが今のお前の仕事だ
　ママは二人の娘を立派に育ててくれたじゃないか’

そうだね。。。そうだね、パパ。
私もそうするね。ありがとうパパ。
思い悩んだことがふっきれて、涙が出てきました。
返事がもらえるとは思っていなかった。。。
本当にありがとう。

今日の昼間に母のんのに電話をしたら、
母の夢に父が出てきた話を教えてくれました。
去年の3月に亡くなってから夢に出てきたのは初めてのことだったからびっくりしたと
母はとても驚いていました。

母が洗面所にいると私の髪留めが飛んできて（なぜ私の？実家にないのに）
びっくりして振り返ると、キッチンに父が立っていたとか。
「てっちゃん！てっちゃん！てっちゃん！」
と母は何度も父を呼びそばに駆け寄りました。
父は冷蔵庫の方にゆっくり歩いて行きました。
「てっちゃん！」
と母が抱きつくと、父が２人になったとか。
あれ？と思ったけれど両手を広げて二人のてっちゃんを抱きしめた、と
母は泣きながら笑って教えてくれました。

そんなに父に会いたかったんだ。。。と思うと
ほんとに母がかわいそうでかわいそうで涙が止まりませんでした。

母　　「なにか言いたかったのかな。。。後でお仏壇に座って聞いたけれど
　　　　何も言ってくれなかった」
私　　「…きっとそうやっていつもそばで見守ってくれているんじゃないかな」

今日は父の月命日でした。
母の体の具合がよくなかったので、
明日、天気がよかったら母も一緒にみんなでお墓参りに行きます。